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2008年早稲田大学WISPJ国際シンポジウム

「地球温暖化がアジア諸国に及ぼす光と影をみる」

~日本とアジアの持続可能性を目指して~

1. 趣旨

 世界の温暖化対策の流れはいま急速に変貌しつつあります。1992年に気候変動枠組条約が採択され、1997年に京都議定書が採択されて以降、低下し続けていた国際政治のモーメンタムは、再びしかも強力に動き出しました。IPCCの第四次報告の最後通牒ともいえる"2050年までに温室効果ガスを半減"することが、今後の温暖化レジームの収斂場所であるように見受けられます。2008年7月の洞爺湖サミットを契機として、世界のすべての国々が参加できる温暖化防止の新たな国際的枠組みが模索されていくことでしょう。

顧みると、1990年代以来の温暖化対策を巡る国際交渉は多分に先進国主導で進んできており、現在の温暖化防止の国際枠組みは、先進国と途上国との間の意見対立や利害対立の微妙なバランスの上に成立しています。そして、先進国の途上国への支援は、先進国が描いた対策シナリオへの参加を促すための手段にとどまってきたとも言えます。
削減義務を負う先進国では温室効果ガスの削減に向けた努力が進められていますが、目標の達成は決して容易なことではありません。一方、温暖化対策が、途上国の経済や国民生活に好ましくない影響を与えてきた可能性もあります。それが、持続可能な開発を阻害するおそれがあるのではないかとの指摘もされています。先ごろのインドネシアでの大森林火災はバイオ・ディーゼル燃料を得るためのパーム油の生産を急いだことが一因だとも言われています。

 世界の温暖化政治が変貌しつつあるいま、温暖化対策がこれまで途上国とりわけアジア諸国に及ぼしてきた反作用や副作用をつぶさに検証することが必要です。それは、温暖化政治の先行きを占う意味において重要であるばかりでなく、世界経済への比重を急速に高めつつあるアジア諸国と密接不可分の立場にありながら、先進国の一員として温暖化問題を論ずることが多かったわが国が、今後のエネルギーや食糧の安全保障の問題を考え併せながら、アジア諸国とともに持続可能な社会をどう構築していくべきかを考える上でも極めて重要であると思われます。

 本シンポジウムは、こうした意図のもとに、温暖化対策がアジア諸国に及ぼしてきた光と影を描き出そうとするものです。

2. プログラム(日英同時通訳あり)

開催日程 2008年1月30日(水曜日) 午前10時~午後6時15分

会場 早稲田大学国際会議場(井深大記念ホール)(アクセスマップ:PDF104KB) 入場無料

主催 早稲田大学WISPJ 早稲田大学環境総合研究センター

協賛 サステナビリティ学連携研究機構(IR3S) 

    国連環境計画アジア太平洋地域事務所(UNEP/ROAP)

総合司会 吉田徳久 (早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科教授)

9:30 開場
10:00 開会挨拶 白井克彦(早稲田大学総長WISPJ推進本部長)
10:15 基調講演1 「温暖化対策のためのわが国の国際協力」
谷津龍太郎(環境省大臣官房審議官)
11:00 基調講演2

「温暖化対策のアジア諸国への副作用」

西宮洋(国連環境計画アジア太平洋地域事務所
(UNEP/ROAP次長)
11:45 基調講演3 「アジア地域への温暖化影響」
三村信男(茨城大学地球変動適応科学研究機関センター長)
12:30 昼食
13:30 事例報告1 「アジアのエネルギー事情と温暖化対策」
工藤拓毅((財)日本エネルギー経済研究所
地球環境ユニット統括研究主幹)
14:10 事例報告2 「アジアの食糧・水資源等(市民生活)への
温暖化対策の影響」
井田徹治(共同通信社科学部環境・開発エネルギー問題担当記者)
14:50 事例報告3 「アジアの森林開発と温暖化対策」
Harry Surjadi(インドネシア・ジャーナリスト)
(Knight International Journalist Fellow)
15:30 休憩
15:45 パネルディスカッション
コーディネーター 松岡俊二(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授)
パネリスト

西宮洋 
Harry Surjadi 
井田哲治
太田宏(早稲田大学国際教養学部 教授)
Maricor Muzones(フィリピン 地球環境戦略研究機関(IGES)
研究員)

18:00 閉会挨拶 永田勝也(早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科長)

お申し込み

お申込はこちらの申込フォームからお願いいたします。 ※本シンポジウムの申込みは閉め切りました。

お問い合わせ

早稲田大学WISPJ事務局(環境総合研究センター内)

担当:上野・土江 TEL:03-5286-8354/E-mail:info@wispj.com